モノクロの手焼きプリントはフォトグラファーが暗室で手作業でプリントを制作致します。


1.撮影したネガフィルムを引き伸ばし機を使いネガに写っている写真を引き伸ばし、印画紙に焼き付けます。
焼き付け時間で色の濃淡が決まりますので、様々な工夫をしながら濃淡をコントロールします。
光で絵を描いているような感覚です。

 

 

2.現像液に浸け、画を浮かび上がらせます。
画が徐々に浮かび上がってくる現象は、作り手としてもとても感動する瞬間です。
そして停止液、定着液に浸け、画を定着させます。

darkroom

 

 


3.乾燥、フラットニング、スポッティング
画を定着させた写真は水洗→乾燥→フラットニング(写真を平らにする)をし、
最後にスポッティングを行ないます。スポッティングとは、引き延ばした際に
ネガに着いていた小さな埃などが、白く粒状などになる事があるので、その部分を
とても細い筆を使い、インクで周りの色と合わせて行く作業です。

spotting

 

 

4.完成
以上のような行程で制作する為、世界で1枚だけの写真が完成します。
family2