私が最初に使ったカメラは、このPENTAXのSLというフィルムカメラです。父から譲り受けた物で1968年発売開始となっていますので、もう40年以上前に生産されたのですから、自分よりも年上です。1度だけ修理に出しただけでまだまだ快調に動きます。写真学生時代はこのカメラでずっと撮影し、勉強していました。このカメラの特徴は機械式という構造で電池がなくとも動き、フィルムさえ入っていれば撮影出来るという事です。電池がなくとも動くという事はとても良い特徴なのですが、電池がなければ露出計(光の量を測る機械)も付いていない。その当時はまだ新機能だった内蔵露出計を信頼出来ない層がいた事から省かれたそうです。初めてのカメラでしたのでそんな事は知らず、ファインダーをのぞいて『あれ?』、、、露出が、、分かりません。ですがその後写真を勉強する上でこの事がとても良い事になったのです。ではどうやって露出を計ればよいのでしょうか?答えは簡単で単体の露出計を使えばよい訳です。
カメラに露出計が付いていない事によって、このような単体の露出計を初めから使い測光を行なう事になったのですが、この事により正確な露出を得られる事が出来ます。 露出を測り撮影→撮影データをメモ。これの繰り返しです。露出決めるという事は写真を作る上で本当に重要な事なんだと本格的に写真を始めてから14年経った今、改めて再認識しています。料理で言えば火加減のような物なのかもしれません。とても当たり前の事を厳密に行なう事で仕上がりが全く違う物になります。